

仕様
デバイスの全体外観

ガラス化液吸収体

※必ず、上図の胚を載せる部分にガラス化液と共に胚を滴下してご使用ください。
他の部分には胚を載せないでください。
滅菌
本デバイスは滅菌しております。
注意事項・その他
- 本デバイスは、通常のVitrificationデバイスと同様にご使用いただけます。
- 本デバイスで複数の胚を凍結する場合は、3個以内を推奨します。
- 本デバイスで孵化胚盤胞・孵化途上胚盤胞を凍結する際には、凍結のタイミングを早めてください。
使用方法(凍結操作時)
- 本デバイスは、通常のVitrificationデバイスと同様にご使用いただけます。
- 本デバイス上へ胚とガラス化液を滴下すると、自動的に余分なガラス化液が除かれます。
吸収に伴い、滴下したガラス化液膜が薄く広がることで、優れた凍結速度が得られます。

- ガラス化液滴下前は、本デバイスは不透明な状態です(a)。
- ガラス化液吸収体の胚を載せる部分に、胚とガラス化液を滴下すると、ガラス化液吸収体の光透過性が向上し、デバイス上の様子が確認できるようになります(b)。
滴下するガラス化液の液量の目安は、液滴の直径がデバイス幅の50%(0.3 μl)程度です。 - 胚とガラス化液を滴下後、数秒~20秒程度で胚の周辺の余分なガラス化液が吸収されます。吸収が遅い場合は、ピペットの先端で液滴を広げてください(吸収が早まります)。
- 余分なガラス化液が除去されたことを観察した後に、直ちに凍結してください(胚の頂点の輪郭が見えはじめた(c)のタイミングが凍結に適したタイミングです)。
注意:余分なガラス化液が完全に除去された状態から長い時間置かないで下さい。
使用方法(融解操作時)
- 本デバイスは、通常のVitrificationデバイスと同様にご使用いただけます。

- 液体窒素中のデバイスを取り出し、デバイス先端を素早く融解液に浸漬します。
浸漬後、デバイス上の胚の位置を確認します(a)。
(融解液浸漬後、若干の時間は、胚はデバイス上に付着していますので、安心して胚の位置を確認することができます。ガラス化液の吸収の跡が胚の位置の目安になります(a)。)
(デバイス上の胚は、融解液浸漬後徐々に輪郭が明確になり、観察しやすくなります。)
*デバイス周辺に泡が発生することがあります。操作の障害になる場合には、ピペット等で取り除いてください。 - 融解液浸漬後30秒程度は融解液中で静置し、その後デバイスを融解液中で軽くゆすりながら、デバイス先端に振動を与え、胚の剥離を試みます(b)。
- 胚がデバイス上から剥離した場合(c-1)は、所定の時間(1分間)胚を融解液中におき、ピペットで回収します(その後、通常のVitrificationと同様に次工程の希釈液に移します)。
- (b)のデバイスを軽くゆする操作を10秒程度行い、胚が剥離しない場合には、ピペッティング等による回収を試みてください(c-2)。
*デバイス上からの胚の剥離操作は、通常のVitrificationと同様に、融解液への浸漬時間の1分~1分30秒程度を目安に行ってください。また、早いタイミングで剥離した場合でも、胚の融解液への浸漬は1分間行って下さい。
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