天然ガス)への燃料転換を行い、より環境に配慮したエネルギーの使用を推進しています。 これらの取り組みを通じ、2023年度には694千tのCO₂排出量に抑えることができ、2030年までの目標達成に向けて、着実な成果を上げています。 また、GXリーグへの参画を通じて、他社の取り組みから得た知見を活かし、さらなる技術革新を図る予定です。今後も技術の水平展開を行い、各工場での進捗を確実にしていきます。特集Ⅱ特集Ⅰ取締役 常務執行役員技術本部長、研究開発本部 副本部長中内 一裕42環境への取り組み当社は、持続可能な社会を目指し、CO₂排出削減や資源の効率的利用を推進しています。環境管理体制の強化やGXリーグ参画を通じ、地球温暖化対策にも積極的に貢献していきます。■■■■■■■■■■■ 三菱製紙株式会社では、「三菱製紙グループ環境ビジョン2050」を掲げ、地球温暖化対策を最優先課題として取り組んでおります。特に、2030年までにエネルギー起源のCO₂排出量を2013年度比で40%削減するという目標を掲げ、2023年度には27%の削減を達成しました。この成果は、省エネルギー施策の推進や再生可能エネルギーの導入、そして燃料転換によるものです。また、「環境負荷低減に向けた管理体制」についても、安全環境品質保証部と工場の安全環境管理室が連携し、環境保全委員会を中心に、環境リスク管理や予防策に取り組んでいます。万が一の環境トラブルにも迅速に対応する体制を整え、リスク管理にも万全を期しています。■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2050年までのカーボンニュートラル実現に向け、さまざまな具体的な施策を実行しています。特に、八戸工場において、廃木材を燃料として活用するボイラーの効率化を進めることで、CO₂排出量を大幅に削減。製造プロセスにおいても、重油からLNG(液化■■■■■■■■■■■■■ 資源の有効活用にも力を入れており、八戸工場では、パルプ製造時の副産物である黒液や、ペーパースラッジをエネルギーとして活用しています。これにより、化石燃料の削減だけでなく、廃棄物を再生資源としてリサイクルする取り組みを行っています。特に、ペーパースラッジ、廃タイヤから得られる焼却残渣を土木資材やセメント原料、鉄鋼原料として再利用し、廃棄物の最終処分量の削減に成功しています。こうした取り組みを通じて、地域社会との共存を図り、持続可能な循環型社会の実現を目指しています。カーボンニュートラル社会実現への貢献CO₂削減と資源循環をリードする三菱製紙の挑戦事業活動の環境負荷低減
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