療用具の滅菌用包材に使用される滅菌紙のラインナップ拡充と拡販に注力してまいります。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 機能商品事業部では、各事業を成長期、成熟期、衰退期に分類し、リスク分析をした上で、開発力、販売力を投下しています。 成熟期のインクジェット用紙、感熱紙等の情報用紙は上記の通り強化を進めてまいります。 成長期にある水処理膜基材、セパレータについては当社技術を活かすことで事業拡大を図ります。水処理膜基材は高付加価値化で、欧米への販路拡大を進め、セパレータは品質向上による需要取り込みを目指し、国内外へ拡販を進めていきます。 新たな取り組みとして環境対応型の感熱ライナーレスラベルを開発しました。これはラベルの台紙(ライナー)がないため廃棄物の大幅な削減につながります。地球環境に貢献する製品として今期から販売する予定です。 また商品の付加価値を高めるにとどまらず、周辺商品の探索、開発にも注力していきます。今期より当事業部管轄の研究部門が京都、高砂、富士の3拠点となりましたので、市場ニーズの把握や製品開発において相乗効果を発揮してまいります。 さらに前期より当事業部の管轄となりましたドイツ事業については、事業構造改革を引き続き推進し、主力製品である感熱紙の売上増加に取り組んでいきます。百万円(前期比11.5%減)百万円(前期比27.6%増)取締役 常務執行役員機能商品事業部長中川 邦弘2697,3514,053■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 機能商品事業部の2024年3月期は、当事業部の主力製品であるインクジェット用紙等のイメージング材料、感熱紙等の情報用紙が、安定した販売で、ともに営業利益は前年を上回り、収益確保に貢献しました。また、機能性不織布関連製品、リライトメディア、テープ原紙の売上が前年を上回りました。特に中期経営計画の新事業拡大に取り上げている、蓄電デバイス用セパレータは、電気二重層キャパシタおよびコンデンサ用途での採用が増加しました。 2025年3月期は売上高1,000億円、営業利益70億円の達成を目指します。引き続き主力製品の販売を主軸に、成長製品の拡販を推進してまいります。当社のインクジェット用紙、特にフォト用途は草分け的存在でありますが、オンデマンド印刷の流れに乗り、市場をリードしております。更にコスト競争力向上、新興国市場への開拓を進めるなど、販売力を強化してまいります。また、感熱紙は高い国内シェアを維持しておりますが、一層のコスト競争力向上を図ることで着実に拡販を実施してまいります。 水処理膜基材は、今期は販売金額の増加に向けて、工業用および海水淡水化プラント用途への展開を図るため開発スピードを上げており、販売先についてもアジア向けに加えて欧米や中東地域への拡販を目指します。 また本年7月に子会社のKJ特殊紙株式会社が三菱製紙と合併しました。新たに三菱製紙富士工場として医セグメント別事業戦略売上高営業利益機能商品事業主力製品の販売強化と研究開発力の向上をもって成長製品の拡販を目指します
元のページ ../index.html#26