代表取締役 副社長執行役員企画管理本部長眞田 茂春20価値を生み出す成長戦略■■■■■■■■■■■■■2024年3月期は、今中期経営計画の最終年度に向けての見通しを判断する重要な1年だったわけですが、当初の想定どおり着実に業績をステップアップさせることができました。とはいえ決して楽な1年ではなく、各現場には厳しいお願いもしてきましたし、市場の変化に合わせて軌道修正をかける事業もありました。その努力が成果として現れたことで、社内全体に「やればできる」という自信がついてきたように思います。 事業部別の業績を振り返りますと、機能商品事業部は売上が前期比▲126億円の974億円、営業利益が前年度+9億円の41億円となりました。売上減は主にドイツの景気後退による需要減とフレンスブルク工場の事業売却によるものです。営業利益は蓄電デバイス用セパレータの拡販、リライトメディアやテープ原紙の販売増、インクジェット用紙の価格維持や銘柄統合などにより増益となりました。 紙素材事業部は、売上は前期比▲41億円の975億円、営業利益が前年度+36億円の12億円となりました。グラフィック用紙の需要減少により販売数量減となったものの、需要減少分は輸出増を図ることで、販売数量減を抑え、改定価格を維持するとともに、徹底的にコストダウン策を積み上げ、増益となりました。さらに、グループ組織再編などによる収益改善を進めました。■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 2025年3月期の業績は、売上高1,970億円、営業利益80億円、経常利益80億円、親会社株主に帰属する当期純利益80億円で公表しています。営業利益は前期比+26億円の80億円を目標としました。この目標値は中期経営計画の営業利益75億円を超えるものとなります。 機能商品事業は前期比+26億円の70億円の営業利財務責任者メッセージ財務体質の改善は予定通り進捗今後は成長分野への投資も加速させてまいります
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