メラミン樹脂やポリエステル樹脂を化粧板原紙に含浸・熱圧プレス成型してつくられる化粧板は、システムキッチン・家具やオフィス家具、商業施設や電車の内装など、さまざまな空間で使われています。三菱製紙は、この化粧板の表面になる化粧板原紙を生産しています。二酸化チタンを漉き込み下地材の色の透過を防ぐ機能性の高い製品で、独自の調色技術によって数万色の生産実績があります。また、小ロット生産や低米坪タイプに対応しているほか、特殊繊維などを漉き込むことで、意匠性を高めることもできます。こうした特長や品質は国内外で高く評価されており、国内トップシェアを確保しています。
戸建て住宅やマンションの壁紙(クロス)のベース紙になる壁紙用裏打紙には、壁紙製造時における強度や表面性と、施工時における糊の浸透性やカット性などの品質が求められます。三菱製紙では、プラスチック製壁紙・非プラスチック製壁紙のいずれについても、長年にわたり培ったノウハウでこれらの品質をクリア。多くの壁紙メーカー様に製品を提供しています。近年、室内環境の安全性などへの配慮からさまざまな壁紙の開発が進んでいますが、お客様のご要望に合わせた壁紙用裏打紙を提案し、機能性に優れた新たな壁紙づくりを支援しています。
『GFシリーズ』を中心とした三菱製紙の製品は、ラッピングにより化粧を施す表面材の分野において安定した品質が高く評価されています。印刷適性に特化したタイプ、紙層間剥離強度・耐水性に特化したタイプなどバリエーションも豊富。家具やシステムキッチン、フローリング材などに採用されています。